社会人3年目でIT企業に転職した理由とリアルな体験談
今回は、新卒で入社した会社を3年目で転職したともさんの転職体験談をご紹介します!
今回寄稿していただいた、ともさんのプロフィールはこちらです。
私は国立大学の教育学部を卒業し、IT企業に新卒入社しました。
大学では授業で子供向けのプログラミングを少し齧った程度でしたが、「プログラミングって面白い!」と感じたことをきっかけに、教員ではなくITの道へ。
入社後は3ヶ月間の研修を経て配属され、主にシステムの保守運用を担当しました。
そして入社3年目の6月に転職活動を始め、8月に内定承諾→12月に退職しました。
転職先もIT企業です。やっぱりプログラミングが好きだったので(笑)
そこでこの記事では、ともさんがIT企業から第二新卒として転職した体験談について様々な角度から説明します。
IT企業から転職した理由
私がIT企業から転職した主な理由は二つです。
順番に解説します。
やりたい業務ができない
1社目に入社した理由は「大学で少し触れたプログラミングをまたやりたい」というものでした。
しかし、配属後の業務はユーザーサポートや客先との調整(客先常駐の案件のため)が多く、プログラミングを行う機会はあまりありませんでした。
もちろん上司や先輩には「プログラミングがしたい」旨を伝え、異動希望も伝えていましたが、簡単に叶えられるものではなく苦労しました…。
「言っても変わらないなら転職した方が早い」と思い始めて、上司に「転職活動を始めます」と宣言してから動き出しました。
職場が遠い
私の会社は、通勤に1時間~1時間半ほど家からかかります。
入社直後から副業にも手を出していたため、自分の時間がなかなか確保できませんでした。
職場の近くに住んだ時期もありましたが、遊び相手が減りプライベートが楽しくなくて都心部に引っ越しました。
仕事のために平日も休日もつまらない思いをするのはとても続きませんでした。
一応、都心部にオフィスもありましたが、その部署への異動希望を出しても通ることはありませんでした…。
当時、人事担当からも「異動希望は3年間くらい出し続けないと認めてもらえない」という話を聞いており、3年も我慢できなかったため早めに諦めました。
そして「最初から都心部勤務が決まっている会社に入ればいい」と思い、転職活動を開始しました。
1社目の待遇(給料や福利厚生、人間関係など)には不満がなく、周りの同級生と比べてもかなり良いほうだったので、「このまま我慢しようか…」と考えていた時もありました。
しかし、『20代前半の貴重な時間』という感覚があったため、「お金は副業でカバーすればいいし、自分のやりたいことにより時間を使える環境がいい」という思いから転職を決意しました。
転職活動の流れ、期間
転職活動は以下の流れで進めていきました。
期間は内定承諾まで2ヶ月くらいかかりました。それぞれ詳しく書いていきます。
TOEICを頑張る
情報系の資格は持っていましたが、新卒3年目で圧倒的に業務経験が少ないと自負していたため、少しでも加点材料にするためにTOEICを2ヶ月ほど力を入れて勉強しました。
結果、890点まで伸ばすことができました。
面接でも「TOEICすごいけど留学経験でもある?」と触れられることが多く、努力のアピールになったのでやってよかったと思います。(ちなみに留学等の経験はありません)
他にも業務とは無関係なファイナンシャルプランナーの資格を持っていたため、これも面接で触れられることがありました。
資格は取っておくと会話のきっかけにもなるので損はないと思います。
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エージェントに登録
私が利用したサービスは、リクナビNEXTのみです。
あまり多くのエージェントやサイトを利用しても全て使いこなせないと思ったので、一つに絞りました。
リクナビNEXTにした理由は、気になる企業のエントリーがリクナビNEXTを通さないとできなかったからです。
エージェントと面談
zoomでエージェントと顔を合わせ、転職理由や希望条件などをざっくばらんに会話します。
その中でエージェント視点でのアドバイスもいただけました。(若手の転職について、IT業界の転職について等)
相談だけでも使えるエージェントについては、「転職エージェントは相談だけでもOK?どこまで本音で話す?の解決策」をあわせてお読みください。
履歴書・職務経歴書を作成
エージェントとの面談の前に履歴書と職務経歴書を作成しました。
書く内容はネットで検索しましたが、いかんせん新卒3年目で経験も少ない。
「何をアピールすればいいんだろう」ととても悩みました。
幸い、1社目ではプロジェクトリーダー(顧客とのやりとりから実作業、後輩や協力会社の管理まで)を担当させていただいていたので、この経験を前面に押し出しました。
同期と自分との違いを意識すると、埋もれにくいかと思います。(担当業務の違いや行動の違いなど)
初めに10社ほどエントリー
まず初めはとにかくエントリーしていきました。
志望度の高低にかかわらず、少しでも「話を聞いてみよう」と思ったらエントリーする勢いです。
私は主に平日のスキマ時間にサイト内を調べていました。
時間がない人はエージェントから定期的に条件に合いそうな求人情報が送られてくるので、それを活用するのもおすすめです。
そのため、初めにエージェントと面談する時に自分の希望を正確に伝えることが大事だと思います。
こんなこと言っていいのかな…と遠慮する必要はありません(笑)
これは第二新卒がホワイト企業を紹介してもらうコツにも当てはまります。詳しく知りたい方は、下記記事をあわせてご覧ください。
関連 第二新卒でホワイト企業に転職する3つのコツ【隠れ優良企業の見分け方】
選考を進めつつエントリーを増やす
エージェントの方に教わったのですが「10社くらい常にエントリーしている状態がいい」とのことでした。
つまり、初めに10社エントリーして選考を進めつつも他の企業を調べ、選考が終わった(不採用だった)ら新たにエントリーをしていく。
私はエントリー状況に混乱しないよう、スプレッドシートでエントリーした企業と選考状況を管理していました。
また、面接では転職理由が重要視されていたように感じます。
「なぜ今の会社ではダメなのか?」「それは転職以外の方法で解決できないのか?」のように深掘りされるので、自分の中の軸をぶらさないことがポイントです。
自己分析ができていない方は、下記記事でおすすめのやり方を紹介してるのであわせてご確認ください。
転職前後の心境の変化
最も痛感したことは『早めに動いて正解だった』ということです。
転職活動中の2〜3ヶ月間は、仕事をしながらの転職活動は辛いと何度も挫けそうになりました。
ただ、自分の希望を叶えられる職場に就職できたので満足しています。
転職先は「職場が家からバスで20分&在宅勤務可能」という好条件のため、自分の時間をかなり確保できるようになりました。
通勤のストレスがないことが私にとってはとても嬉しい限りです。
「会社側が変わって自分の配属や待遇を変えてくれることはほぼ有り得ない、だったら希望が叶う職場に行けばいい」というマインドで転職活動しましたが、間違っていませんでした。
合わないなら自分が辞めればいい。それだけのことでした。
さらに最近では「希望の働き方を叶えるための転職」もネガティブではなくなってきています。
面接時にほぼ確実に転職理由を聞かれ、「仕事・プライベートともにやりたいことができないから」と答えていましたが、嫌な顔をされることはありませんでした。(もちろん言葉の選び方にもよると思います。)
「新卒3年目での転職を受け入れてくれる会社なんてないんじゃないか」という不安もありましたが、それは間違いでした。
たしかに新卒1〜3年目では実績はほぼないでしょう。
しかし、それは会社側も承知の上で対応してくれます。
大事なのは『どんな人物か』であり、「どう考え行動できるのか」を正確に伝えることができれば問題ないと思います。
まとめ:第二新卒でも工夫次第で転職はできる
今回は、新卒3年目にIT企業に転職したともさんの転職体験談を紹介しました。
「第二新卒は甘い」「第二新卒はいらない」と決めつける企業もありますが、きちんと対策を取れば実績がない若手でも転職は可能です。
ともさんの事例からも分かるように、転職に大義名分は必要ありません。家から遠い、プライベートの時間を確保したいなども大きな転職理由になります。
転職に不安を覚える方は、転職エージェントを使うとあなたに合ったアドバイスがもらえます。
第二新卒におすすめの転職エージェントは、下記記事で詳しく紹介しているのであわせてご確認ください。