新卒10ヶ月で退職して外資系コンサルティングファームに転職した体験談
今回は、新卒10ヶ月で退職して外資系コンサルティングファームに転職した博美さんの転職体験談をご紹介します!
今回寄稿していただいた博美さんのプロフィールはこちらです。
私は国公立大学の教育学部を卒業し、新卒で日系大手証券会社に金融商品の営業として入社しました。
学生時代はあまり就職活動に真剣に取り組んでいませんでした。ただ、母子家庭だったこともあり、お金の大切さを実感したため、お金を少しでも多くの人に増やしてもらいたいという気持ちで証券会社に就職。
証券会社で一年働いた後に外資系コンサルティングファームに転職をして、ITコンサルタントとしてシステム開発業務やプロジェクトマネジメント業務に従事しました。
コンサルティングファームに転職して二年間働いた後、日系大手事業会社に転職しました。
トータル26歳で二回の転職経験があります。
今回は自身の
- 各企業での転職理由
- 転職活動のやり方や感想
- 転職前後の心境の変化
を記載させていただきます。
自身の経験を紹介しますので、何かの役に立てれば幸いです。
転職理由
はじめに自身の転職理由及び、離職した理由を紹介します。
転職理由①:日系大手証券会社→外資系コンサルティングファーム
まず、新卒で入社した証券会社から転職を考えた理由は、やりたいことの達成が難しかったからです。
自分のやりたかったことは、「多くの人にお金を増やしてもらえるような活動」です。
一方証券会社に入社すると、古いシステムが多く、非効率な営業方法を行っていました。
例えば、私がいた会社では証券口座開設を紙媒体で行っておりました。
インターネット証券を使えば、スマホから30分足らずで口座開設を行うことができます。
しかし、紙媒体の口座開設では1時間以上の記入時間やお客様に来店いただく手間があり非常に大変でした。
その結果、営業員の時間が多くとられ、金融商品を営業するための環境が整っていませんでした。
本来の目的が達成できないと感じた私は、古いシステムを新しいシステムに刷新し、営業員が活躍しやすい場を提供することに目を向けました。
そこで、経営企画やシステム導入に強い外資系コンサルティングファームに入社して、外部から金融機関の改革を行える企業に転職を決意しました。
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転職理由②:外資系コンサルティングファーム→日系大手事業会社
外資系コンサルティングファームでは金融機関への新しいシステム導入のための開発や提案を行っておりました。
私が転職時に重視したことが達成できる環境が整っておりました。
ただ、コンサルティングというのは他の企業に対して提案を行いシステムの導入などを行う支援業務です。
そのなかで他社のサービス支援ではなく、「自分で新しいサービスを作ってみたい」と思ったのが転職をしたきっかけです。
新しいサービスを自分で作れば、より新しいお金を増やすサービスを作れる可能性があり、社会に与える影響も大きくなります。
加えて、上記を検討し始めたのが社会人三年目の年でしたが、早いほうが転職しやすいと考えたため転職を決意しました。
社会人三年目までは実務経験が少なくても他業種へと転職しやすいと聞いていたため、チャンスだと感じ転職を試みました。
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転職理由③:日系大手事業会社を退社
日系大手事業会社に転職後は、新規事業や新規サービス開発に従事しました。
転職時の目的は達成できた一方、業務量がかなり多いことに気づきました。
休日出勤もあり、平日は残業が重なり0時過ぎまで業務をすることもありました。
また、同じ部署のメンバーと考え方が合わずに大きなストレスを抱えていました。
私の部署は新設された部署だったため、働いていた人数も15名ほどでした。
そのため、常に苦手なメンバーと業務をともにする必要がありました。
そこで私はメンタルをやられてしまい、転職先を決めないままに離職をしてしまいました。
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転職活動の流れと感想
ここでは、二度行った転職活動の流れとその感想について紹介します。
転職の流れ①:日系大手証券会社→外資系コンサルティングファーム
一回目の転職を検討し始めたのが、社会人になって10カ月が経った頃です。
転職活動開始後、1カ月ほどで転職先が決まりました。
やりたいことがハッキリしていたため、転職活動にあたって受けた企業は1社のみでした。
転職エージェントは利用せず、企業に直接応募する形で採用面接に臨みました。
転職活動の感想ですが、非常にすんなりと終わったというのが正直な感想です。
志望企業が第二新卒の採用を行っており、中途採用枠よりもスキルや経験を重視していなかったことが大きかったかと思います。
また、一社目が大手企業だったこともあり、志望企業も安心してくれたと思っております。
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転職の流れ②:外資系コンサルティングファーム→日系大手事業会社
二回目の転職は、転職して一年目が終わったころです。
約半年の期間をかけて、内定を頂きました。
今回はやりたいことがザックリとしていたため、転職活動と並行しつつ、実際に面接で現場社員の方と話をする機会を設けました。
応募した企業は15社で、そのうち面接に進んだ企業は7社、内定は4社から頂くことができました。
また、今回は転職エージェントも利用をしました。
転職エージェントは悩みを相談できるだけでなく、企業についての情報を教えてくれました。
一方、業種をコンサルから新規事業開発への変更を志望していたため、エージェントからは
「業種を変更して大手企業に入社することは難しい」「年収を下げないことには無理だろう」
と言われてしまい挫けそうになりました。
しかし最終的には業種を変更して、大手企業に入り、年収も下げることなく転職ができました。
その要因は、面接対策を十分にやっていたからだと感じます。
第二新卒の面接対策については、「第二新卒で受からない人の特徴3選!面接で聞かれる5つの質問の対策」をあわせてお読みください。
加えて、第二新卒の転職活動では、新卒の就活同様に学歴が重視されると感じました。
エージェントも
新卒だけでなく、第二新卒の転職においても学歴は重視されるよ!
と言っていたし、自分で多くの選考を受けても同様に感じました。
転職前後の心境の変化
基本的に、転職先が決まってから入社するまでは常に不安が大きかったです。
一回目の転職は第二新卒枠であったため、コンサル未経験ながらも2カ月の研修があり不安を取り除いてくれました。
研修で同期と繋がることもでき、悩みを相談できる仲間は本当に心強かったです。
しかし、コンサル業務は未経験だったため勉強は多く必要でした。
コンサル業界の従業員はドライな人が多く、あまり上司などには頼れず、自力でなんとかしました…。
労働環境については、特にブラックな面はありませんでした。第二新卒でもホワイト企業に転職できるのだなとこの時強く思いました。
業務時間が管理されていて、月45時間以上の残業は基本的にできないシステムが構築されていました。
部署内に苦手な人がいても、その人と仕事をしないで良い状況を作れたのもだいぶ助けられました。
一方二回目の転職は、業務時間が管理されておらず、部署の人数が少なく苦手な人と離れられない環境でした。
実際に働いている現場社員からもっと話を聞けていれば労働環境の齟齬は、防げたのかなと思います。
面接の場で現場社員に労働環境について質問した際、話を盛られていたと入社してから気づきました。
実際の労働環境については、転職エージェントに聞くなど確認を取ればよかったと後悔しました。
メンバーとの相性については、社風や文化によっては多少偏りはあるため、そのあたりはネットで調べるなり現場社員に聞くことである程度齟齬はなくせると感じました。
まとめ
私が二回の転職転職から強く学んだことは、以下の3つです。
- 未経験の業種でも社会人3年目以内であればしやすい
- ただし、転職前に現場社員からよく話を聞くことが大切
- 加えて、配属部署の人数が多い方が苦手な人から離れやすい
第二新卒の現実は厳しいと言われることもありますが、けして私はそうは思いません。
しっかりと準備を行い、現場社員とのコミュニケーションを取ることができれば内定をもらえるだけでなく、入社後も安心して働けるようになります。
とりあえず3年が過ぎ去るのを待っている方は、一度転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。