新卒の退職が言いづらいを無くす鉄則【切り出し方の簡単なルール】


短期離職だから上司に言い出しづらい
いざ言おうと思うと萎縮しちゃう
引き止められた時の対処法が知りたい
こんなお悩みを解決します。
転職するためには、退職を避けては通れません。夏休みの宿題と同じで、先延ばしにするほど面倒になるしストレスがかかります。
私は新卒1年目で退職しましたが、なかなか上司に言い出す勇気が出ずに苦労しました。退職を渋ってるうちに、うつになりかけた経験があります。
本記事を読めば、上司に退職を言い出すコツが分かり、安心して仕事を辞めることができます。
結論、退職日から逆算したゴールを考えましょう。何月何日の何時に、どこで、誰に、退職願いを渡し、辞意の表明をするのか、はっきりさせることが大切です。

引継ぎや手続きがあるため、遅くとも1か月前には申し出ましょう。
新卒での退職は気まずいけどスタートは早い方がいい
実際、新卒で入社した会社を退職するのは気まずいところもあります。
私もなかなか言い出せなかったので、気持ちがめちゃくちゃ分かります。お世話になった人もいるし、なにより根性なしと思われるのが辛かったです。
とはいえ、退職が言い出せないまま月日が過ぎていくのは、貴重な20代の時間を無駄にしています。さっさと退職日のゴールを決めて動き出した方が、人生は何倍もよくなります。
たとえ1年目で転職しても、企業は第二新卒を積極的に雇用しています。
マイナビ転職が実施した中途採用状況調査によると、約6割の企業が第二新卒の採用に積極的というデータが明らかになっています。
第二新卒は、新卒同様ポテンシャルを評価されて転職することも可能です。
転職先を決めずに退職するのが不安な方は、あらかじめ転職先を決めておきましょう。入社日(ゴール)が決まっていれば、後は「仕事を辞めたい」と意志表示するだけです。
第二新卒におすすめの転職エージェントは、「20代におすすめの転職サイト・エージェント9選!失敗しない選び方」で解説してます。
関連記事:【新入社員】新卒1年目で仕事辞めたい人の完全ロードマップ
新入社員が辞めたいと言い出せない原因4選
日本人の真面目さから、「仕事を辞めることを言い出しづらい」と思う人もいますよね。
社会人である以上バックレることはできないし、バックレた方が後々めんどくさいのが正社員の退職というものです。
退職が気まずい原因について、深掘りします。
引き止められるのが心配
退職を言い出しづらい背景には、上司に引き止めされないか心配問題ですよね。
退職理由を伝えても、「どうせ粘られるから嫌だ…」と感じる人もいますよね。
実際、退職理由と交渉に関する調査では、以下の結果が出ています。

「退職の意志を伝えた際に、会社から引き止められましたか?」という質問に対し、「引き留められた」が53.7%で約半数の人が慰留されています。
そもそも上司は、退職希望者が強い意志を示せば、「引き留めても無駄」と考えています。
しかし、万が一退職希望者の気持ちが定まっていない場合、「引き留めの一言」を伝え、退職を思いとどまらせることができるのではと考えています。
揉めたくない
円満退社は、新卒の場合難しいです。
会社は、新卒を採用するために多くのコストを掛けています。コストが無駄になる会社としては、「辞めたいです」「はいどうぞ」という訳にもいきません。
何かにつけて「人が足りない」「来月まで待ってほしい」と言われるうちに、どんどん退職を引き延ばされてしまいます。
円満退社は難しいですが、退職は迷惑がかかるものと認識しておけば、退職を言い出す際の不安も少しは軽減します。

会社としては大きな痛手ですが、人生は一度きりです。
素直にごめんなさいと謝り、次のステップに生かしましょう。
転職に罪悪感を抱いてる方は、「転職に罪悪感っていらないよね!?【新卒で短期退職した体験談】」をあわせてお読みください。
短期間で辞めて申し訳ない
短期間で仕事を辞めることに、申し訳なさを感じることも退職を言い出せない理由の一つです。
私自身、新卒で入社した会社を9ヶ月という短い期間で退職しました。お世話になった先輩に申し訳なさもありましたが、もうここには居られないと思い、退職を告げました。
実際、前向きな転職じゃないと「すぐに辞めたやつ」と思われ、退職まで気まずい時間を過ごすことになります。
しかし、申し訳ないとどんなに感じたとしても、彼らは二度と会うことがない人たちです。
今後の人生にとって重要な人なら、いずれまた引き合うでしょう。

会社の看板が消えるだけなので、必要以上に申し訳ないと思う必要はありません
関連記事:仕事辞めたいは甘えじゃない!新卒1年目でうつ病退職した私が対処法を解説
転職・退職が初めての経験だから
転職・退職が怖いと感じる新卒は多いですが、それは当然のことです。
転職の思考法の著者である北野氏は、「転職が怖い理由は私たちにとって初めての意思決定だから」と述べています。
つまり、自ら歩んできた道を外れるチャレンジが転職・退職です。

転職で悩むのは当然のことです。そのうえで、悩みの原因を把握し対策を立てましょう。
関連記事:転職するか迷う時はやめたほうがいい?迷いや不安はあるが既に答えは出てる
退職の切り出し方で悩んだ時の対処法3選
退職の意志決定を伝えることは、想像以上にストレスがかかります。
前日の夜までは、明日絶対に伝えるぞ!と覚悟を決めても、当日出社したら「上司の機嫌が今日は悪そう」「繁忙期が過ぎてから」など、弱気な言い訳がどんどん出てきます。
大切なことは、中途半端に退職を伝えることではありません。最も重要なことは、期日までに退職をすることだけです。
本章では、上司に本気で対応してもらうためのコツを解説します。
交渉するターゲットを明確にする
退職を告げる際に、誰に告げるのかはとても重要です。
伝える人を間違えると、手間が増えるだけでなく「なぜおれに先に相談しないんだ!」と怒りを買う恐れがあります。
あなたの所属する組織によって、ルールが異なります。
直属の上司なのか、人事部長なのか、社長なのか。複数名が相手なのか。誰に伝えれば、退職の意志が滞りなく伝わるかきちんと明確にしておきましょう。
上司に時間を取ってもらう
上司に言い出しづらい人の多くが、退職を告げるタイミングがないことですよね。
普段の業務中いきなり退職の話をするのはナンセンスなので、あらかじめ”上司に時間を確保”してもらいましょう。
上司へのアプローチは、「実は折り入って話がありまして、本日、30分だけ時間をいただけますか?」と強い口調で申し出る方法です。
そして、会議室や応接室などきちんと会話ができる環境を設定しましょう。
間違っても、皆がいるオフィスや居酒屋などはNGです。退職をうやむやにされてしまいます。
相談ではなく、意思決定の伝達が目的です。
退職理由を先に考えておく
退職理由を先に考えておけば、恐れることはありません。
どうしようもない理由を伝えるのか、本当の退職理由を伝えるかは人それぞれですが、何を言うかイメージしておけば大丈夫です。

ロープレをしておくと、さらに盤石な体制で臨めます!
新卒が辞める時の退職理由の伝え方
先ほどもお伝えしたように、上司は必ず引き止めてきます。正直、決心が揺らぐこともあります。
上司に言われがちな言葉
- 「ここまで育てるのに会社はどれだけのコストを費やしたと思ってるんだ!」
- 「せめてあと1年、いや3ヵ月はいてほしい」
- 「幹部候補として期待していたのに」
- 「残されたみんなの気持ちはどうするんだ」
一緒に働いてきた上司から懇願されると、罪悪感も芽生えて決意がブレることもあるでしょう。
ですが、自分にしかできない仕事などありません。明日辞めても、平常通りに会社は回ります。組織とはそもそもそういう仕組みなのです。
本章では、新卒が辞める時の退職理由の伝え方について解説します。
次の会社でやりたいことを熱く語る
退職交渉の必勝法は、「これは止めても無駄だ」と上司、会社に思わせることです。
次の会社でやりたいことが見つかった熱意を伝えれば、上司は怯みます。
気を付ける点としては、自社でやれる内容を伝えないこと、自分のやりたいことを語るようにしましょう。
嘘の退職理由を伝える
本当の退職理由を伝えても、上司に引き止められるのが関の山と考える人は多いです。
実際、半分以上の方が本当の退職理由を告げずに、会社を去っています。

本当の退職理由を伝えない人たちは、こんな人たちです。
・業務改善を何度も直訴したが変わらず、無駄だと思った
引用:退職を決意した人は、本当の理由を言わない?【退職理由・交渉のホンネ調査2019】
・(上司・人事担当者ともに)本音で話せる関係性ではなかった
・既に意思は固く、引き留められたくなかったため
どうしてもやむをえない退職理由には、以下のようなものがあります。
- 出産・介護などの家庭の事情
- 自身の病気・怪我
- 勤務地を変えたい(Uターン、海外など)

退職が決定事項の人は適当な理由をつけて退職します。
まともな人から辞めていく本当の原因については、「まともな人から辞めていく本当の原因【優秀な人から辞める謎に迫る】」をご覧ください。
時間切れを狙う
次の方法は、時間切れを狙う方法です。転職先の内定承諾後、事後報告で上司に伝えます。
「相手先への入社が●日なので、●月●日までに退職します」とハッキリ伝えましょう。
あらかじめ制限時間を伝えておくことで、やむを得ない状況を作り出せます。「先に報告しろ!」とキレられる可能性はありますが、気にせず時間切れを狙いましょう。
新卒が辞めるタイミングはいつがいい?3月と9月
上司に言い出す前に、仕事をいつ辞めればいいのか不安に思う人もいますよね。
結論、新卒が仕事を辞める場合は3月または9月がおすすめです。
3月・9月に退職するメリット
- 3月退職→新卒と同じタイミングで4月入社
- 9月退職→中途採用と同じタイミングで10月入社
企業としても3月と9月は半期が終わる期間です。会社も退職者が出ることは想定しているし、期中に退職されるよりかはずっと良いです。

3月と9月は求人数が増えるのでおすすめの退職時期です。
新卒が辞める時期については、「新卒が仕事を辞めるベストな時期・タイミング3選」をあわせてご覧ください。
二度と上司の顔を見たくない新卒は”退職代行”を活用しよう
上司ともう一生会いたくない人は、話の場を設ける必要はありません。
退職代行サービスを使えば、嫌いな上司に会わずに会社を辞めることができます。
年齢別退職代行サービス利用者ランキング2021によると、男性の利用者1位が20代前半(20歳~24歳)40.3%で、女性の利用者1位が20代前半(20歳~24歳)38.5%と若者が使用するサービスが退職代行です。
退職代行を利用する理由。
- 短期離職だから自分から言い出しづらい
- 会社を辞めさせてもらえない
- 二度と出社したくない
退職代行を使えば、即日から出社せずに退職でき、面倒な会社との手続きをする必要はありません。二度と上司の顔を見ることなく、退職できます。
おすすめの退職代行については、「 退職代行おすすめランキング3選!失敗しない選び方とメリット・デメリットを解説 」をあわせてご覧ください。
まとめ:退職が言い出せないときは切り出し方を工夫しよう
日本人は、相手に迷惑をかけることを良いと思わない国民性があります。
私生活では良いですが、退職となると話は別です。退職はどうやっても迷惑がかかってしまうものです。
だからこそ、準備を入念に行い、上司に伝えることが大切です。
段取りを踏めば、後は●月●日に退職します!と意志を伝えるだけです。相談ではなく、意思決定の報告です。
退職に失敗し、嫌々働き続けた結果、人生を棒に振ることほどもったいないことはありません。
転職先が見つかれば、後は退職するだけです。
まだ転職先が見つかってない人は、転職エージェントを使えば転職サイトを使うよりも、効率的に求人を探すことができます。
明るい未来を手にいれるためには、行動あるのみです。
少しでも参考になれば幸いです。
それではっ!!