第二新卒は転職エージェントを使わない方がいい?【使わないと難易度爆上がり】


第二新卒は転職エージェントを使わない方がいい?
エージェントを使わずに転職はできる?
エージェントを使わないメリット・デメリットが知りたい
こんなお悩みを解決します。
初めて転職活動をする人にとって、なるべく失敗は避けたいですよね。失敗を避けるためにも、転職エージェントを活用するか考える人は多いと思います。
しかしネットで転職エージェントと検索すると、「転職エージェント 使えない」「転職エージェント 無駄」などネガティブな意見があって不安になると思います。
社内の先輩に聞くことができればよいですが、転職未経験者が多いと相談できないし、転職に罪悪感を抱く人にとってはなかなか難しいですよね。
結論、第二新卒の転職を成功するためには、転職エージェントを使うと簡単に解決できます。
とはいえ、転職エージェントのメリット・デメリットを知っておいて損はありません。転職エージェント以外の選択肢を知ることで納得して転職活動をスタートできます。

私もかつて、転職エージェントを使わずに転職活動をした結果、面接にすらたどり着けずに苦労しました。
- 第二新卒が転職エージェントを使わないメリット・デメリット
- 第二新卒が転職エージェントを使わずに転職する方法
- 第二新卒が転職エージェントを使わないときの注意点
転職エージェントの選び方については、「【新常識】転職エージェントの選び方7つのポイント!」もぜひ一緒に合わせてお読みください。
おすすめの転職エージェントランキングは、下記の記事で解説してます。

第二新卒は転職エージェントを使った方が転職はスムーズに進む
冒頭でも述べましたが、第二新卒は転職エージェントを使って転職活動をするべきです。

転職成功者は、平均して4.2社の転職エージェントを利用しているデータがあります。
第二新卒には、「短期で離職した経験」があります。転職理由や退職理由に一貫した軸を考えないと、スグに辞めたやつと評価されて損をします。
その点、エージェントを使うと面接対策だけでなく、志望動機のブラッシュアップもしてくれます。
とはいえ、「エージェントに相談すると転職しなきゃいけないんでしょ」と思う方もいますよね。私も実際に利用する前までは、「転職をゴリ押しされたらどうしよう…」と不安を抱いていました。
しかし、転職エージェントは相談だけでも丁寧に対応してくれて、抱えていたモヤモヤが晴れました。

「今の会社を転職するとどんな求人があるのか」「今後どんなキャリアを積み上げたいか」の相談に乗ってくれて非常に心強かったです。
もちろん、向こうもビジネスなので転職は勧められます。でも思うような求人がなかったら断ればいいだけです。
そこは上手にエージェントを利用して、情報収集をしましょう。
すべては、転職エージェントへの相談から始まります。モヤモヤして動けないのは、今の会社以外の選択肢を知らないからです。

大前提:転職エージェントはなぜ無料で使えるのか


本題に入る前に、転職エージェントのビジネスモデルと役割について確認しておきます。
転職エージェントとは、求職者と企業をマッチングさせるビジネスモデルです。求職者は、無料で質の高いサポートが受けられます。
つまり、エージェントにとって一番のお客様は「企業」です。逆に、我々求職者はエージェントにとって「商品」です。
そう考えると、「エージェントはやっぱり求職者の味方じゃない」という意見もありますが、それは半分正解で半分間違いです。
なぜなら、転職エージェントは自身の信頼性が重要になるからです。あまりに適性がない人材を企業に送り込むと、自身の評価を下げることに繋がります。
いいエージェントは、企業側と求職者側両方を大切に扱い、マッチングを重要視してくれるエージェントです。
この点を理解しておかないと、「エージェントはクソ」「使えない」と感じてしまいます。横柄な人を紹介するのは、エージェントからすると嫌ですよね。
転職エージェントの選ぶポイントについては、「【新常識】転職エージェントの選び方を7つのポイントで解説!」をあわせてお読みください。
第二新卒がエージェントを使わないメリット
第二新卒が転職エージェントを使わずに得られるメリットは、次の3つです。
- 自分のペースで進められる
- 企業側の採用ハードルが若干高くなる
- 質の低いエージェントにイライラしない
順番に解説します。
自分のペースで進められる
まず、転職エージェントを使わない最大のメリットは、自分のペースで転職活動を進められる点です。
エージェントは成果報酬型なので、求人を頻繁に送って面接に繋げようとしてきます。なので、そんなに転職を急いでない人にとっては、ウザいと感じることもあります。
また、最初の面談後にエージェントが紹介してくれる求人は、保有する求人の極々一部に過ぎません。幅広く求人を知りたい人にとっては、物足りないと感じることもあります。

逆に、素早く転職先を決めたい人にとってはおすすめです!
企業側の採用ハードルが若干高くなる
転職サイトの求人と比べると、転職エージェントの求人は若干難易度が高いです。
企業はエージェント経由で採用を行った場合、採用者の30%程度の年収をエージェントに支払う必要があります。そのため、企業も本気です。
例えるなら、転職サイトは釣り糸を垂らして待っている状態ですが、転職エージェントを使う企業は、自ら狩りに出ていい人材を確保しようとしています。
転職サイトは、大量採用で難易度が低い求人が多いですが、エージェント経由の場合大量採用はしないのが一般的です。
質の低いエージェントにイライラしない
転職エージェントには5つのタイプがありますが、このうち横流しタイプのエージェントも少なからずいます。

横流しタイプの質の低いエージェントにあたると、「条件と違う求人を提示される」「転職をゴリ押しされる」など、担当者がウザいと感じることもあります。
こちらの要望を全く聞かずに、一通り話した後「ほかの求人は○○です」と言ってくる人もいます。
第二新卒が転職エージェントを使わないデメリット
一方、第二新卒が転職エージェントを使わないで転職活動を行うデメリットは、次の6つです。
- 転職活動のすべてを自分で行う
- 人気のある業種や伸びていく業界が分からない
- 非公開求人にアクセスできない
- 相談する人がいない
- 面接のフィードバックがもらえない
- 内定までのスピードが遅くなる
順番に解説します。
転職活動のすべてを自分で行う
転職エージェントを使わない最大のデメリットは、サポートしてくれる人がいない点です。
新卒の就活と第二新卒の転職活動の違いを表にまとめました。

エージェントを頼らない場合、
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 面接の日程調整
- 企業との条件交渉
- スケジュール管理
などの作業を一人で行います。

普通に無理げーです…
転職先を決めずに退職した人ならまだ時間がありますが、日中仕事で時間が取れない人だとかなりきついです。
逆に転職エージェントを使うと、上記にあげたサポートをしてくれるので働きながらでも転職活動ができます。
業界事情や企業情報の入手が難しい
エージェントに相談すると、最新の業界事情や企業の内情を知ることができます。
転職サイトや四季報を見ても、ザックリとした情報しかなくて「本当にエンジニア目指していいのかな…」と悩む人もいますよね。
エージェントは転職のプロなので、世に出回ってない最新情報も持っています。
今で言うとエンジニアなどのITやAI関連は、熱い産業なので需要が高いです。
非公開求人にアクセスできない
転職エージェントを使わないと、エージェントが保有する非公開求人にアクセスできません。
転職支援実績ナンバーワンの実績を誇るリクルートエージェントの公開求人数は、15万件ほど。そして、非公開求人は20万件以上保有しています。(2022年2月時点)
企業が表に出さない理由は様々ですが、よりスキルの高い求職者を採用したい狙いから非公開にします。
相談する人がいない
新卒の就活と違い、第二新卒の転職活動は気軽に相談できる人がいません。
同期や先輩に相談しても、転職経験がないとあまり有益な情報は教えてもらえませんよね。たとえ親や配偶者に相談しても、優しい意見は言ってくれるものの、根本的な解決策にはなりません。

客観的な意見をもらいたいなら、転職エージェントが最適です。
エージェントに相談するのは少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、実は、転職を考え始めた時でも相談に乗ってくれます。
- すぐに転職するつもりがなくてもOK
- キャリア相談だけでもOK
優秀な転職エージェントを使えば、「大事にする軸」「今の不満」「自分は何に興味がある」かについて、一緒に考えてくれます。
転職活動を一人で行うと、どうしても心が疲れます。そういった面も理解し、転職エージェントはサポートしてくれます。

面接のフィードバックがもらえない
転職エージェントを使わないと、面接に落ちた時や通過した時にフィードバックがもらえず苦労します。
「どこを評価されたか」「懸念点は何か」を聞けないと、入社後にギャップが生まれる可能性が高いです。
実際企業によって人を評価する視点は大きく異なる。そして人を大事にする会社であれば、必ず、納得できる答えを返してくれる
転職の思考法
なのでエージェントを使って面接のフィードバックを受けないと、次への対処法が打ち出しづらくなります。
内定までのスピードが遅くなる
エージェントは慈善事業ではありません。あくまでビジネスです。
そのため、「転職熱量が高い人」を優先して転職のサポートを行います。
逆に自分で応募すると準備に時間を取られたり、自分の実力が分からなかったりと、無駄な時間が多くなります。
第二新卒が転職エージェントを使わずに転職する方法
第二新卒が転職エージェントを使わずに転職する方法は、主に以下の4つです。
- 転職サイト
- ハローワーク
- 直接応募
- 縁故・コネ

それぞれメリット・デメリットがあるので、順番に解説します。
転職サイト
転職サイトとは、リクナビNEXT、
DODA(デューダ)、マイナビ転職などがあります。
若手ハイクラス向けの転職アプリだと、『VIEW』がおすすめです。
大手の求人サイトは、様々な業種・業界の採用情報を網羅しているのが特徴です。
求人サイトは、採用情報を掲載する企業からお金をもらっているので、転職希望者は無料で使えます。
求人サイトを使った転職活動のメリット・デメリット
転職サイトを利用する際は、年収の相場を知る、人気の業界を知る、自己分析に使うなど目的を持って活用するのがおすすめです。
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が管轄する、国が運営する職業紹介所です。
企業は、ハローワークに採用情報を無料で提出・掲載することができます。また、ハローワーク経由で決まると、国から補助金が出るので、採用にコストをかけたくない企業が集まりやすい傾向にあります。
ハローワークを活用した転職活動のメリット・デメリット
一概には言えませんが、東京、大阪、名古屋は人が飽和しているので、誰でもいいから採用したいという思いが強いようです。
関連記事:第二新卒がハローワークを使って転職活動するのが危険な理由5選
直接応募
会社の専用サイトだけで、中途採用を募集する企業はたくさんあります。
リクナビNEXTなどの求人サイトで募集すると、広告料が発生するため「自分たちの望む人材を採用できる」と判断した場合、直接応募の募集をします。
直接応募を使った転職活動のメリット・デメリット
直接応募は、諸刃の剣です。企業からすると広告料が発生しないのでありがたいですが、よく吟味されずに「やる気があるやつ」と認識されて採用される可能性もあります。
縁故・コネ
縁故とは、いわゆるコネ採用です。
最近では英語で、「リファーラル」などとも呼ばれます。社長の親戚や部長の息子、取引先の紹介など、関係性の深さはさまざまですが、企業に関係する人が採用されます。
縁故を使った転職活動のメリット・デメリット
インターネットが流行る前までは、縁故採用が一般的でした。
しかし、入社後の辞めづらさやキャリアアップしづらい観点もあります。
転職エージェントを通さないで転職できるのはどんな人?
これまでお伝えしてきたように、転職エージェントを通さない転職もできます。
では一体、どんな人がエージェントを通さずに向いてるのか解説します。
十分な時間がある人
既に退職していて、時間がある人はエージェントを通さずに転職ができます。
求人の比較検討、会社に合わせた職務経歴書の作成、面接対策などの時間が取れます。
入りたい会社が決まっている人
業界や職種で絞って探すのではなく、既に具体的な会社名まで決まっている人は特段転職エージェントを使わなくても大丈夫です。
エージェントに求人がない可能性もあるし、わざわざ手数料を払って応募するよりも企業にとっては嬉しいです。
第二新卒が転職エージェントを使わない時の注意点
最後に、転職エージェントを使わないで転職活動をする場合、注意してほしい点が3つあります。
- 業界選びをミスらない
- スケジュール管理を把握
- 志望理由・退職理由は一貫性を持つ
順番に解説します。
業界選びをミスらない
一人で転職活動をする際は、業界選びに注意しましょう。
具体的には、「儲かる業界構造か」「市場規模が急激に減少してないか」の2点をチェックしておきましょう。
会社によって福利厚生が決まると一般的に思われがちですが、それは間違いです。
業界が儲かりやすい構造だと、年収が上がりやすいし、福利厚生にもいい影響を及ぼします。
転職しない方がいい業界については、「【2022年版】転職しないほうがいい業界9選!」をあわせてご覧ください。

エージェントを使わない場合は、ホワイト企業を選び、ブラック企業に行かない選択を取りましょう。
スケジュール管理を把握
転職活動をしてすぐに内定が出る人もいますが、20代は1~3ヵ月の時間を要する人が多いです。

とはいえ、何もかもが初めてだと戸惑うこともありますよね。
焦って転職するとブラック企業に入る可能性が出てくるので、早いうちから動き始めるようにしましょう。
具体的なスケジュールの立て方や成功への手順については、「【簡単5分】第二新卒の転職の流れとスケジュールを3つのステップで読み解く」をあわせてご覧ください。
志望理由・退職理由は一貫性を持つ
エージェントを使わずに転職活動をする際は、自己分析をしっかり行いましょう。
具体的には、志望理由と退職理由に一貫性を持つことが大切です。
第二新卒は、短期間での離職したため、転職理由がネガティブに偏りやすいです。第二新卒から転職を成功させた人は、自分を見つめ直しポジティブに変換する努力をしています。
実際に転職エージェントとして働いてきた末永氏は以下のように、著書で述べています。
面接官は「きちんと自分の意思決定や選択に責任を持っているか」「たとえ失敗したとしても、なぜその失敗が起きたのかを他責にせず、自らの選択ミスの問題と受け止め、原因究明をして、次にきちんと活かそうとしているか?」というところを必ず見ているのです。
引用:成功する転職面接
大抵の企業は、「自分が正しい!会社が間違っている!」と言い張る人より、人の言うことに耳を傾けられる素直で柔軟な人を採用したいのが本音です。

エージェントを頼ると、志望動機や退職理由を模擬面接でブラッシュアップしてくれます。

まとめ:第二新卒がエージェントを使わないのは遠回りになる
第二新卒が転職エージェントを使わないメリットとデメリットを改めてまとめます。
転職エージェントを使いたくない人は、「転職サイト」「ハローワーク」「直接応募」などの選択肢があります。
とはいえ、転職エージェントを使わずに転職活動をするのは、マジで大変です。食料を持たずに富士山に登るようなもので、途中でガス欠します。
エージェントを使ったことがない人に限って、転職が怖い気持ちが大きくなります。しかし、実際に使ってみると「意外とこんなものか。使えるじゃん」とマインドブロックが解けるのが不思議なところ。
人気の求人はすぐになくなるので、どんな求人があるかだけでもチェックしておくと後々役に立ちます。
第二新卒におすすめの転職エージェントについては、「【迷ったらコレ】20代・第二新卒におすすめの転職サイト・エージェント9選!」で解説してるのでぜひ参考にしてください。
エージェントを使わずに後悔する未来を迎えるぐらいなら、お試しで使ってみるのも十分コスパいいですよ。あとは、勇気だけです。