新卒で入った会社がブラックだったら辞める?【転職先を決めて逃げよう】
新卒で入った会社がブラック企業かも…。辞めた方がいいのか迷う。
そう思っている人は多いのではないでしょうか。
辞める決断はなかなか勇気が必要だよね…。
特に新卒で入った会社を辞めるのはとても勇気が必要で、新卒で退職した末路を考えると一歩踏み出せない人も多いですよね。
「転職先がブラックだったらどうしよう…」とお考えの方も多く、なかなか動き出せないのが現実です。
私も就活を適当に済ませた結果、ブラック企業に入ってしまいました。大企業から転職しないほうがいいと周りに説得されましたが、限界を迎えてたので勢いで退職しました。
ブラック企業からは速攻で逃げた方がいいです…
そこでこの記事では、新卒で入った会社がブラックだった場合について様々な角度から説明していきます。
新卒で仕事を辞めたい方は、「新卒1年目で仕事辞めたい人の完全ロードマップ」もあわせてお読みください。
UZUZ
公式 https://uzuz.jp/
ブラック企業を自社基準で排除!一人あたり平均12時間の丁寧な転職サポートが魅力
就職カレッジ(ジェイック)
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ブラック企業の見分け方
まず、今の環境が本当にブラックかどうかで話は変わります。
厚生労働省のHPでは、ブラック企業について次のように定義されています。
①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
厚生労働省 HP
②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
一般的な定義は上記の通りですが、明確な判断基準はありません。
なので、ブラック企業かどうか見分ける際は、
- 求人票
- 面接
- 四季報
などの客観的な情報を使ってブラックかどうかを見分けましょう。
儲かっている業界や人気の仕事でも、残業やパワハラの嵐で精神を病む人も一定数います。
危険な業界やブラック企業か見分けるポイントについては、下記記事をあわせてお読みください。
新卒がブラック企業を辞められない理由
新卒でブラック企業に入ってしまった場合、さっさと辞める方がその後の人生は好転します。
とはいえ、すぐに行動できずに「とりあえず一年は頑張る」と転職をためらってしまう方は多いですよね。(過去の僕です。信じすぎてうつになりました)
本章では、なぜ私たちはブラック企業をなかなか辞められないのかについて解説します。
苦労して入った会社だから
苦労して入った会社を手放したくない思いが強いと、ブラック企業をなかなか辞められません。
私もかつて就活をした際、なかなか内定をもらえず苦労しました。
説明会に参加して、エントリーシートを書いて、SPI対策、面接対策など、初めてのことばかりで大変だった方も多いですよね。
内定が出た時は、「誰かに必要とされてるんだ」と保証書をもらえたみたいで大変安堵しました。
大企業に内定をもらえたことが、自分のステータスだと思ってしまうんだよね…
そんな苦労した会社を自ら手放すことは、想像以上に痛みを伴います。これを心理学でサンクコスト効果と言います。
サンクコスト効果とは
過去にリソースを投資したもののすでに回収不可能であり、さらに投資を続けることは損失につながるにもかかわらず、何かを行ったり、継続したりする心理効果を指す。引用:あなたはサンクコスト効果の影響をどれだけ受けやすいか
「これだけ時間をかけたのだからもったいない…」と感じてしまいます。ギャンブルを途中で辞められない現象と同じです。
苦労が大きいほどサンクコスト効果は高まります。
大企業から転職しない人が多いのも、サンクコスト効果が高いからです。
詳しくは、下記記事をお読みください。
転職先が見つかるか不安だから
ブラック企業に勤めてる人は、「ほかに自分が働けるところはない」と一種の洗脳を受けてしまいます。
私もかつて、パワハラ上司から「お前なんか辞めても通用しない」と言われた結果、退職を渋ってしまいました。
しかし、転職サイトやエージェントに登録して求人を見ると、今と同じ年収水準で条件が良くなる求人からスカウトが届きました。
たとえ転職先を決めずに退職しても、20代は世間からの需要が大きいため転職先は見つかりやすいです。
「第二新卒はやめとけ」を無視した方がいい理由については、下記記事で詳しく解説しています。
退職を引き止められるから
新卒で辞める場合、退職を告げても引き止められることが多々あります。
実際、退職理由と交渉に関する調査では、以下の結果が出ています。
「退職の意志を伝えた際に、会社から引き止められましたか?」という質問に対し、「引き留められた」が53.7%で約半数の人が慰留されています。
私の友人は、「うつになったから退職します」と告げたにもかかわらず、「パートでもいいから残ってくれない?」と退職を渋られました。
もっとヤバいブラック企業だと、「育ててあげたのは誰のおかげだ」「給料の分取り返すまでいてもらうからな」と言ってくる人もいます。
関連 新卒の退職が言いづらいを無くす鉄則【切り出し方の簡単なルール】
新卒で入った会社がブラックだったら辞めた方がいい理由
あれ、ブラックかもしれないと感じたら、退職の検討を始めましょう。
転職するか迷う時は辞めた方がいい時です。既に答えは出ているので、本能に従いましょう。
ブラック企業にいる場合、一番大切なのは自分の心と身体の健康です。
うつ病になるから
ブラック企業で働き続けると、精神的に辛い思いをします。
週5日我慢して働いて、土日を楽しみに生きてると段々と辛くなってきます。
「拡張ー形成理論」という心理学の理論によれば、ポジティブな感情はよい影響をどんどん広げる性質があるそうです。
反対に、不平不満をため込むと「負のスパイラル」が生まれます。
不平・不満をため込む
↓
視野が狭まる
↓
新たなアイデアや他者に対して心開かなくなる積
↓
心身が萎縮して、使えるリソースが減少する
私も月に70時間以上残業をしたときは、心がおかしくなりました。生きてるのが辛くなり、ふとした時に涙が出るようになりました。
既にうつっぽいと感じる方は、「新卒1年目で仕事辞めたいは甘え?転職はヤバい?うつっぽいなら辞めろ!」も合わせてお読みください。
スキルが身に着かないから
ブラック企業で身に着くスキルは、せいぜい忍耐力ぐらいです。
我慢が目的になると、スキルアップする気力すらなくなります。
何十年も仕事をしていくにもかかわらず、怒られないように過ごすのは非常にもったいないです。
仕事が楽しくないが当たり前になるから
ブラック企業に勤めると、仕事が楽しくないのが当たり前になります。
朝起きるのが憂鬱になるし、楽しいのは酒の席だけ。苦痛でしかない仕事を続けるのは、修行僧のやることです。
日本人ほど、会社を憎んでる国民はいないそうです。
「『楽しく』なければ、仕事じゃない」ではなく、「『楽しくなく』なければ、仕事じゃない」そんな修行僧のメンタリティーが日本人にはあるのでしょうか。実際、こうした「忍苦に堪える日本の会社員」のイメージは国内外によく知られています。
日本人が「世界一、仕事が苦痛」と感じる根本理由
成長したい欲求もなくなるので、仕事=辛いが定着してしまいます。
会社と上司は変わらないから
ブラック企業自体を変えようとする人もいますが、それは非常に難しいことです。
なぜなら、他人を変えることは自分を変えること以上に難しいからです。
人は基本的には変わりません。上司のパワハラは変わらないし、会社の体質もなかなか変わりません。
嫌われる勇気で有名なアドラー心理学では、以下のように記されています。
健全な人は相手を変えようとせず、自分が変わる。
不健全な人は相手を操作し、変えようとする。
つまり、他人を変えようとせず、自ら変化することが賢明であるということです。
変化の第一歩が、会社を辞めて面倒な人間関係から解放されることです。
20代の貴重な時間を無駄にしてるから
ブラック企業で20代を過ごす人は、人生の貴重な時間を無駄にしています。
若くチャンスがあるにもかかわらず、我慢を強いられる働き方をするのはもったいないです。
他に転職先が見つからないならまだしも第二新卒は需要があります。第二新卒からホワイト企業に転職することもできます。
可能性を狭めないためにも、ブラック企業からは離れましょう。
やばい会社に入った時の抜け出し方
もし新卒で入った会社がブラックだったら、コツコツ転職の準備を始めましょう。
新卒で退職しても、第二新卒として転職できます。
ここでは、入った会社がブラックだった時に行う対処法を解説します。
転職の正しい知識をつける
第二新卒の求人はブラックしかないと思われがちですが、それは間違いです。
大手企業も混じっていて、未経験からホワイト企業に転職する人もいます。
基礎的なビジネススキルを持つ第二新卒は、転職市場で評価されます。
リクルートキャリアの転職市場の動向調査によると、20代前半かつ社会人経験1年未満の中途採用実績がある企業は「78.1%」にものぼることがわかっています。
第二新卒はいらないと言われることもありますが、会社にマッチすれば十分転職先は見つかります。
転職先をあらかじめ探しておく
転職先を探し始めてみると、「あれ自分でも転職できそう」と気づくことができます。
ブラック企業にいると、なんて自分は無能な人間なんだと思ってしまいます。しかしそれは、会社がブラックなだけです。
私もかつて、リクナビNEXTに登録して求人を見ると、「え、今の会社以外でも働けそうじゃん」と心が少し楽になりました。
転職の思考法の中でも、「いつでも転職できる交渉のカードがあれば、嫌な仕事はすぐに辞めるか、交渉材料にして会社を変えればいい」と言われています。
つまり、いつでも転職できる状態を作ることが大切です。
転職に役立つツールを使うと、今のブラック企業以外の選択肢を知ることができます。
20代の場合、リクナビNEXTなどの転職サイトで情報収集しながら、マイナビジョブ20'sやリクルートエージェントなど転職のプロに相談すると良い求人に巡り合いやすくなります。
転職エージェントは相談だけでも使えるので、キャリアの悩みを相談すると的確なアドバイスがもらえますよ。
おすすめの転職エージェントについては、下記記事でまとめています。
ブラック企業を排除した求人から探す
次こそはブラック企業にあたりたくない…と考える方は、転職エージェントを活用しましょう。
第二新卒として転職する方は、「次こそは失敗したくない…」「ブラック企業は避けたい…」と思うのが当然ですよね。
そんな方におすすめなのが、ブラック企業を紹介しない転職エージェントを使う方法です。
具体的には、「UZUZ」がブラック企業を排除した求人を紹介してくれます。
UZUZは、3,000社以上の企業を訪問して作り上げた、UZUZ独自の厳格な判断基準を設けてブラック企業を徹底排除しています。
ブラック企業を徹底排除しているため、入社後の定着率も高いのが特徴です。
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ブラック企業を完全排除
確実に退職できる方法を探す
先述したように、退職を引き止められることは往々にしてあります。そのため、確実に退職する方法を考えておきましょう。
退職を切り出すコツとしては、
- 交渉するターゲットを明確にする
- 上司に時間を取ってもらう
- 退職理由を先に考えておく
などの方法があります。
とはいえ、いくら話をしても「もう少しだけいてくれないか」と粘られることもあります。
その場合は、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
退職代行サービスとは
退職を希望する人から依頼を受けた代行業者が、本人の代わりに勤務先に退職に関する連絡をするというものです。
年齢別退職代行サービス利用者ランキング2021によると、男性の利用者1位が20代前半(20歳~24歳)40.3%で、女性の利用者1位が20代前半(20歳~24歳)38.5%と若者が使用するサービスが退職代行です。
主な利用者は、
- 短期離職だから自分から言い出しづらい
- 会社を辞めさせてもらえない
- 二度と出社したくない
など退職に不安を抱える方が利用しています。
退職代行サービスを使えば明日から出社しなくてよくなります。会社との事務的なやりとりについても、出社せずにできます。
すぐに転職先が決まらないことも考えておく
退職後、すぐに転職先が見つからないとお金の不安が募ります。転職先が決まらないと鬱になる人もいます…。
リクナビNEXTの調査によると、転職活動のためには10万円以内で済む人が過半数を超えています。
転職活動自体はそこまでお金はかかりませが、無職生活をする上で必要なお金は計算しておきましょう。
お金がなくて焦って転職すると、ブラック企業にあたる可能性が高くなるので気を付けましょう。
短期離職から再就職を目指す攻略法については、下記記事をあわせてお読みください。
まとめ:適当に入った会社がブラックだったら退職の準備をしよう
新卒で入社した会社がブラックだったら、少しずつ逃げる準備をしましょう。
たとえ短期離職だとしても、ブラックだったことをキチンと伝えれば、転職先も納得してくれます。
私が面接した際も、「それは会社がヤバイね…」と少し引かれました。
逆に今の環境を受け入れると、何も考えてない人と認識されてしまいます。
転職回数は、2回目(3社目の職場)までは大きな影響を与えないものの、3回目以上の転職になると年齢が若いほど不利なデータもあります。
闇雲に転職先を見つけないためにも、今回紹介したブラック企業を紹介しないエージェントを使い、長く働ける場所を見つけてください。
辞めない=偉いではなく、企業は主体的にキャリアを選択する人材を求めています。
少しでも参考になればうれしいです。それではっ!!